ABOUT

CONCEPT
話題の展覧会や人気作品の鑑賞に滞留はつきもので、皆が平等にゆっくりと楽しむことは難しい現状にあります。エスカレーターミュージアムは鑑賞者が展示空間を公平に巡回することを目的とした新しい様式の美術館です。街なかにある移動装置であるエスカレーターと、その脇の空きスペースに着目し、既存の動力を利用した自動鑑賞できる新たな美術館としてオープンしました。
このプロジェクトを通じて、エスカレーター移動時の長くてつまらない時間をゆったりと楽しめる時間へと変えていきます。
 
また、この作品には鑑賞者に伝えていない裏コンセプトがあります。それは、エスカレーターの歩行・片側立ち問題に挑むことです。エスカレーターでの歩行は思わぬ事故に繋がるため危険とさています。立ち止まることを啓発する取り組みは行われていますが、日本では片側空けの習慣が根付いており、歩く人は後を絶ちません。また歩行禁止を強要されることに煩わしさを感じる人がいるのも事実です。そこで本作では歩行者が自発的に立ち止まりたくなるきっかけとしてアートの活用を考え、エスカレーター歩行問題解消に向けた社会実験も兼ねたプロジェクトとして展示を実施しました。


PAST EXHIBITION

Vol.1
Escalator Museum -falling apple- in Roppongi Art Night 2019
話題の展覧会や人気作品の鑑賞に滞留はつきもので、皆が平等にゆっくりと楽しむことは難しい現状にあります。エスカレーターミュージアムは鑑賞者が展示空間を公平に巡回することを目的とした新しい様式の美術館です。街なかにある自動移動装置であるエスカレーターと、その脇の空きスペースに着目し、既存の動力を利用して自動鑑賞できる新たな美術館をオープンします。初展示となる今回は坂道という環境を活かし、重力と戯れるリンゴの様々な姿を描きます。ご鑑賞の際は人混みにわずらわされることなく、ゆっくりとお楽しみください。
 
Popular artworks are often swarmed by people, making it difficult for visitors to view the exhibits. “Escalator Museum” is a new style of museum that aims to allow people to appreciate art in an unhurried way. Focusing on the escalator of Metro hat, the artist establishes a gallery in the gaps between the moving staircases where countless apples fall down the slope. Carried slowly by the steps, visitors will be able to enjoy each of the works in comfort, without having to worry about the crowd.
 
六本木アートナイト 2019 

 
 

MEMBER

福澤 貴之 / Takayuki Fukusawa
Creator of humorous art and design works
諸星 智也 / Tomoya Morohoshi
Interaction engineer
Artist and interaction engineer